診療科・部門について
当院は、赤十字社の救護看護師養成という目的を掲げ、昭和12年に開院しました。その後、長い歴史の中で、看護基礎教育の支援、そして、看護師の臨床実践力の開発と育成に取り組んできました。
赤十字の理念である「人道」は、看護の基本となるものです。これは看護の対象である患者さんやご家族等に限らず、看護師個人、また他の医療職者をも対象とするものです。それぞれの個性と強みを生かしながら、臨床での看護実践を通して、多様な人々と接すること、また医療チームと協働する中で、職業人としての成長を互いに支え合える職場であることを目指しています。
看護の質は、個別性の尊重にあります。急性期医療を提供する当院では入院期間は短期間となります。しかし、高齢の患者さん、病状の重篤な患者さん、余命の短いとされる終末期の患者さんなど、背景や疾病・治療の内容は様々であっても、その人らしい療養生活のあり様に沿った、個別性を尊重する看護を提供できるよう、日々取り組んでいます。
また、全国各地で発生する地震などの災害等により医療を必要とする人々に、災害救護活動を行う体制を整備しています。臨床での基礎能力の開発期間を終了した看護師には、救護看護師として、その実務能力の開発のための教育研修を準備しています。また、国際救援活動に参加するための組織整備も進めています。
――人を救うのは人――
私たちは赤十字の「人道」の理念に基いた看護を実践し、地域医療に貢献します。