診療科・部門について
南棟3階のリハビリテーションセンターは総床面積413㎡の充分なスペースと、様々な疾患・症状に対応する治療器具を備えています。医師の処方に基づき、患者さん一人ひとりに応じた理学療法・作業療法・言語聴覚療法を行います。
「自分で動く、話す、食べる、着替える、トイレに行く、入浴するなど、人としての基本的な行為を大切にし、自立した生活を送ることが出来る。」これこそ最大の目標であり、リハビリテーションの価値があるところだと考えています。
治療には医師・看護師・療法士・ソーシャルワーカーなど、多職種が連携してあたり、患者さんの全人間的な回復を支援していきます。
退院や回復期病院などへ転院する際には、引き続き一貫したリハビリテーションが継続できるように、地域や転院先の施設との連携を図っています。
主に、発症直後や手術後など急性期の入院患者さんを対象としたリハビリテーションを行っています。整形外科疾患、脳血管疾患、神経筋疾患をはじめとして、血液疾患や呼吸・循環器疾患、小児疾患など内科系・外科系を問わず幅広い疾患に対応しています。
患者さんの身体能力が最大限に発揮できるようにします。
痛みの緩和や関節可動域の改善、筋力強化を図りながら、基本動作(寝返る、起き上がる、座る、立つ、歩くなど)から応用動作(トイレ、入浴、階段昇降、車椅子操作、スポーツなど)の獲得へと運動療法を進めます。
心不全に対する心臓リハビリテーション、呼吸機能障害に対する呼吸理学療法、糖尿病教室での運動指導なども行っています。
心臓リハビリでは、医師・理学療法士・臨床検査技師・看護師・薬剤師・栄養士などの多職種で患者さん一人ひとりの状態に応じたリハビリプログラムを実施しています。
心臓リハビリを行うことで以下のような効果が期待されます。
当院は2016年5月に心臓リハビリ部門を開設し、毎週月・水・金曜日に心臓疾患の方、末梢動脈閉塞性疾患の方を対象にリハビリを行っています。また、リハビリを開始する前には心肺運動負荷試験を行い、その結果に基づいた適切な運動処方がされ、安全で効果的なプログラムを実施しています。
作業療法では、その人らしい生活を送れるように、上肢機能練習や食事・更衣・入浴などのADL(日常生活動作)練習を中心に行っています。
そのため、実際の家庭生活を想定した練習も行います。
また、残された機能だけでは行えない動作がある場合は、動作を可能にするための道具(自助具や補助具) の紹介や作製を行います。
話す、聞く、表現する、食べる…誰でも自然に行っていることが、病気や事故、加齢などで不自由になることがあります。言語聴覚療法では、脳血管疾患やその他の後遺症により、コミュニケーションや摂食・嚥下に問題をかかえた患者さんに対して、検査・評価を行い、それぞれの人が持つ問題に合わせたリハビリテーションを行っています。
職名 | 氏名 | 卒業年次 | 資格 (専門医・認定医・指導医等) | 専門分野 |
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部長 | たなか たかゆき田中 孝幸 | 平成 6年卒 | 日本整形外科学会専門医 身体障害者診断書・意見書作成指定医(肢体不自由) 臨床研修指導医 | 股関節 外傷 |
リハビリテーション課課長(兼) 運動療法係長(兼) 心臓リハビリテーション係長 | 吉本 尚記 | – | 理学療法士 | – |
作業療法係長 | 青木 理夏 | – | 作業療法士 | – |
言語療法係長 | 堀 重樹 | – | 言語聴覚士 | – |
他 理学療法士15名、作業療法士5名、言語聴覚士3名、事務員1名