診療科・部門について
当科の診療領域は、血尿、蛋白尿、ネフローゼ症候群、急速進行性糸球体腎炎(RPGN)、急性腎不全、慢性腎不全および腎症を合併した全身疾患、電解質異常など腎疾患全般に及びます。
腎臓病の大きな特徴として、末期の腎不全に至る経過においては、まったくの無症状であることがあげられます。健康診断などで血尿または蛋白尿が発見されたとき、無症状だから様子をみてみようと考えたり、テレビ番組などの情報をもとにした自己判断による治療に頼ったりするのは絶対に禁物です。そうした場合は、必ず専門医の診断を受け、治療が必要かどうかしっかりと調べるようにしてください。
腎臓疾患には次のステージがあります。
早期:血尿/蛋白尿、むくみ (ネフローゼ症候群)
中期:腎機能がやや低下しているが無症状の状態 (慢性腎不全)
晩期:腎機能が高度に低下している状態 (血液透析、腹膜透析=CAPD、移植後)
私たちは、上記のすべてのステージについて治療をおこなっています。また、腎臓だけでなく、全身をきちんと診察することも重要であり(他臓器の病気を治すことによって腎臓が治る場合もあります)、他の科と連携をとりながら、細部にわたるていねいな診療をおこなっています。
腎臓疾患にとって、もっとも重要なポイントは「早期発見をこころがけ透析に至る前に対処する」ということです。そのためには、血尿または蛋白尿が発見されたとき、無症状であることに安心して来院を遅らせることのないよう患者さんに啓発することを第一とし、たとえ腎機能の低下が認められた場合でも、疾患をそれ以上進行させないために、あらゆる努力をおこたらないようこころがけています。
左)正常腎組織 右)血尿・たんぱく尿のある患者さんの組織
細胞の増殖など、腎炎の所見がみられる。この方は放置すると腎機能が低下するおそれがあったため、すぐに治療を開始し、落ち着いた。
職名 | 氏名 | 卒業年次 | 資格 (専門医・認定医・指導医等) | 専門分野 |
---|---|---|---|---|
部長 | よこやま ゆきお横山 敬生 | 平成 10年卒 | 日本内科学会認定 総合内科専門医・指導医 日本腎臓学会認定 腎臓専門医・指導医 日本透析医学会認定 透析専門医・指導医・VA血管内治療認定医 日本老年医学会認定 老年病専門医 日本高血圧学会認定 高血圧専門医 日本病態栄養学会認定 NSTコーディネーター 透析バスキュラーアクセスインターベンション治療医学会認定 VAIVT血管内治療医・専門医 身体障害者診断書・意見書作成指定医(じん臓機能障害) 広島大学医学部客員教授 臨床研修指導医 医学博士 | 腎炎 ネフローゼ症候群 血液透析 CAPD シャント関連 |
医師 | まえだ かずや前田 和也 | 平成 21年卒 | 日本内科学会認定 総合内科専門医・指導医 日本透析医学会認定 透析専門医・指導医 日本腎臓学会認定 腎臓専門医・指導医・VA血管内治療認定医 透析バスキュラーアクセスインターベンション治療医学会認定 VAIVT血管内専門医 臨床研修指導医 医学博士 | 腎炎 ネフローゼ症候群 血液透析 CAPD シャント関連 |
医師 | きむら あやか木村 文香 | 平成 29年卒 | 日本内科学会認定 内科専門医 | 腎臓内科一般 |
医師 | おかもと あやか岡本 文華 | 令和4年卒 | – | 腎臓内科 |
医師 | むらぐち まお村口 真央 | 令和4年卒 | – | 腎臓内科 |
嘱託医師 | だいじょう やすのり大上 泰典 | 平成 12年卒 | 日本内科学会認定内科医 日本腎臓学会認定 腎臓専門医 日本透析医学会認定 透析専門医 透析バスキュラーアクセスインターベンション治療医学会認定医 | 腎炎 ネフローゼ症候群 血液透析 CAPD シャント関連 |