ほほえみvol.99 2025冬号
4/8

今月のトピックス患者さんに安全な医療を提供することは、医療の本来の目的であり、組織で取り組む課題とされています。当院では、安全・確実な医療を提供することを基本方針に掲げ、医療安全対策に取り組んでいます。セーフティマネージメント委員会作業部会は、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・診療放射線技師・作業療法士・事務職などのさまざまな職種で構成し、安全な医療を提供するために必要な情報の収集や分析、各部署の問題解決の支援などを行っています。定期的に病院内各部署へのラウンドを行い、院内で決められた医療安全対策が正しく行われているかを点検しています。ラウンド結果を各部署へフィードバックして、その後の対応を確認します。5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)の視点で、安全上の問題がないかなども点検しています。RCA(Root Cause Analysis/根本原因分析)とは、発生した事例を分析し、再発予防に必要な対策を考える分析手法の一つで、「なぜなぜ分析」とも呼ばれます。事例がなぜ起こってしまったのかということを、当事者個人の問題や責任ではなく、システムやそのプロセスに焦点を当てて背景と原因を究明し、改善へとつなげます。多職種からの意見をもとに多角的に検証を行い、より安全な対策を検討しています。医療安全の取り組みには、職員一人ひとりが安全な医療のために意識を持って行動し、チームとしての機能を高めていくことが重要です。そのために必要な知識や行動を身につけることができるよう、研修会を行っています。研修会は、e-ラーニングや外部講師による講演会などを行い、多くの職員が参加できるような工夫をしています。3活動の一部をご紹介いたします。RCA(根本原因分析)研修会の実施院内ラウンドチーム医療の紹介安全・確実な医療の提供にむけて、さまざまな取り組みを行っています。セーフティマネージメント委員会作業部会

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る