ほほえみvol.94 2023年秋号
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広島赤十字・原爆病院は、その名の通り被爆者医療を長年担ってきました。このため白血病をはじめとするがん診療に優れているという特性があります。当科が専門とする小児白血病診療も、診断、治療、その後の外来フォローなどいずれも、医師、看護師のみならず臨床心理師、栄養士さらには検査、薬剤、事務など多くの部署の協業により支えられています。また、血液センター、日本骨髄バンク事務局が近隣にあることも、輸血、骨髄移植などを考える際には大きなメリットです。私たちの診療科は、血液、アレルギー疾患などの専門性を有していますが、市中の一般病院としての役割も担っており、感染症など一般疾患の診療も行っています。当院はPatient flow management (PFM)というシステムを導入していますが、これは病院全体を一つの病棟と考え入退院調整を行うシステムです。このPFMにより、変動が大きく緊急性を要する小児入院患者にも対応することができ、他院からの紹介を受け入れることが可能となっています。病気になってしまった人と医療スタッフが、違う方向を向いていると治療は上手くいきません。あくまで敵は病気なのですから、それに打ち勝つためには、どういう病気でどのような治療を行っていこうとしているのかを、よく理解する必要があります。私たちは、日々患者さんと接し、話を聴き、説明していくことで状況をお互いに理解しながら治療を行っていきます。12●優しい眼差しで子どもを診察する藤田医師1●小児科部スタッフと桜の木の下で2●表紙の写真(左から)看護師/笹部 早央里管理栄養士/麻生 愛未副院長(兼)小児科部長/藤田 直人公認心理師・臨床心理士/向井 啓子02Point_1Point_2Point_3日本赤十字マスコットキャラクター高度なチーム医療市中病院としての小児一般疾患の受け入れ機能同じ方向を向くように先生のこともっと教えて!趣味は何ですか?忙しい仕事の合間に自分で入れる1杯のコーヒーが気持ちをリセットしてくれます。コロナ禍でコーヒー豆が高騰したのを切っ掛けに、自宅で焙煎も始めるようになりました。ハンドピッキングをしていると、写経しているようで無心になれます。Q.

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