ほほえみvol.93 2023年 夏号
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4名の日本救急医学会認定救急科専門医が診療しており、1名は日本集中治療医学会認定集中治療専門医です。チーム一丸となり豊富な知識・経験と、確かな技術で質の高い医療を提供しています。また、重症外傷・整形外科外傷を専門とする日本整形外科学会専門医も在籍し、積極的に外傷症例を受け入れ、蘇生から機能再建まで質の高いシームレスな医療を提供しています。             ERを専門とする救急医を中心に「断らない救急」を合言葉に、平日日中の救急車全応需に取り組んでいます。また、地域の救急搬送困難事例解消に向け、救急隊との連携を強化するために、以下について日々取り組んでいます。①当院にメディカルコントロール医師2名が在籍し、地域の重篤事案に対する救急隊の活動を検証。②プレホスピタルレコードと呼ばれる救急隊が作成する活動記録を活用し、当院への救急搬送症例について、救急隊にフィードバック。③救急隊が当院に駐在し病院内実習を行いながら知識と技術を向上させる救急ワークステーションを設置。これらは、重篤事案では救急隊と協働し、医師がいち早く救急現場に投入され、治療を開始しています。私たちは、人道支援組織である赤十字を背景に、災害などの有事の際に地域の医療を支える要となるよう、平時より多数傷病者受け入れ訓練や救護班訓練を行っています。災害医療コーディネーター資格を有する救急医が、有事の際には地域の医療調整本部に入って貢献できるよう研修を重ねています。紛争地で人道支援を行う赤十字国際委員会、災害地で人道支援を行う国際赤十字・赤新月社連盟の派遣要員資格を持つ医師や看護師が在籍し、そのノウハウは当院の災害対応やテロ対策に生かされています。 写真(左)ハイチ大地震被災者への救護活動の様子写真(中)ドクターヘリフライトドクターとして    現場で活動する様子写真(右)東日本大震災での活動の様子02Point_1Point_2Point_3日本赤十字マスコットキャラクター●表紙の写真(左から)救急集中治療科部副部長 木田佳子薬剤師 上野千奈美救急集中治療科部室長 岡野博史臨床工学技師 坂本龍之介集中治療室看護師長 若宮芳江  高度なICUの実践ER体制強化および救急隊との連携強化中四国の災害拠点病院としての取り組み先生のこともっと教えて!趣味は何ですか?趣味はガーデニングです。バラを仕立てたり、季節の野菜やフルーツ、オリーブを収穫しています。Q.

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