ほほえみvol90 2022秋号
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病棟でのカンファレンス風景左/ナビゲーション手術 碓井副部長右/脳血管内手術 大下副部長、碓井副部長●表紙の写真(左から)診療放射線技師/大胡 文彦脳神経外科部長/隅田 昌之東棟7階看護師/金谷 真理管理栄養士/木坂 史子日本赤十字マスコットキャラクターPoint_1Point_2Point_3脳神経外科では、頭部外傷や脳卒中など救急を主体とした急性期疾患の治療が中心です。当院でも救急部門は年々充実しています。救急医や他科の医師と協力しながら、重症な状態や合併症のある症例に対しても積極的に対応しています。カンファレンスなどを通して看護師、薬剤師、リハビリ、管理栄養士など多職種でチームを形成し、急性期治療のみならず予後の改善にも積極的に取り組んでいます。脳神経外科手術の技術革新は急速に進んでおり、開頭を中心とした手術から、カテーテルや内視鏡による低侵襲な手術へどんどん進化しています。特にカテーテルを駆使する脳血管内手術は新たな道具が考案され、脳梗塞や脳動脈瘤の手術の主体となり、当科でも最新の技術を駆使して技術の向上に取り組んでいます。一方、手術の正確性や安全性の向上のため、リアルタイムで画像が確認できるエコー、手術操作の位置が画面で正確に表示されるナビゲーションや神経機能を監視するモニタリングなどを導入して、脳腫瘍を中心とした機能を温存する手術に役立てています。当院では脳ドックを脳神経外科が担当しています。ドックやMRIで発見される未破裂脳動脈瘤や頚動脈狭窄などに対して、脳血管内治療を応用して安全を心がけ治療しています。また、顔面の痛みやけいれんに対する微小血管減圧術や、歩行障害が悪化する水頭症のシャント手術では、正常な脳機能を温存しながら症状の改善を目指します。術前に患者さんやご家族に手術の方法と合併症を丁寧に説明し、理解していただいた上で相談しながら治療を決めます。02チームの総合力で治療する救急医療 最新技術による低侵襲な手術脳ドックによる早期発見と機能改善を目指す手術先生のこともっと教えて!趣味は何ですか?小学校から続けているバレーボールです。当院でも女子チームの練習に参加しています。コロナ禍が早くおさまり、仲間と一緒にプレーできる日を楽しみにしています。Q.

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