日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2022.06.10

研修

地域交流意見交換会を開催しました。

6月3日に今年度1回目の地域交流意見交換会を開催しました。

この会は当院と地域の医療機関の「顔が見える関係」の構築と、お互いの役割等を理解することを目的として開催しています。

今回は、「島の病院おおたに」副院長の小林達也先生より、「江田島における当院の看取りに関する取り組み~多死社会において、急性期に求めること」と題してお話しいただき、その後、参加者と意見交換を行いました。

小林先生の歯に衣着せぬお言葉に、急性期病院としては身につまされる場面もありましたが、それぞれの立場によるとらえ方の違いや「島の病院おおたに」でのACP(※)の取り組み、江田島の医療体制や風土を知ることができました。

江田島市はすでに2040年を視野に入れて、医療や介護スタッフのマンパワー不足の問題や、都市部との違いを理解しながら、急性期病院と上手に連携していくことを考えられていました。また島で看取りを迎えるためには、治療継続の早期から主治医二人体制をとり連携することが、患者さんやご家族にとっても有益であることが学べました。

今後も他の医療機関や施設等と連携を深め、患者さんやそのご家族が最期まで安心して自分らしい暮らしを続けられる体制づくりに努めていきます。

※アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援するプロセスのこと。  (日本医師会ホームページより)

講堂での聴講の様子
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