日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2022.03.18

研修

研修会に参加し、終末期の在り方について学んできました。

令和4年1月30日に「本人の意向を尊重した意思決定のための相談員研修会」を受講し、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の実践について学びました。

ACPは「終末期を含めた将来の治療やケアについて患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス」とされます。わかりやすく簡単な表現にすると、「人生の終末期に、より自分らしい最期を迎えるための準備活動」です。

古くから我が国には死を穢れとする思想があり、死について語ることは「縁起が悪い」と避けられがちです。厚生労働省も「人生会議」として普及活動を行っていますが、まだまだ十分広まっているとはいえません。

しかし、医療技術が発達した現代においては、自らの希望をあらかじめ明らかにしておかなければ、自らの最期が望まない形になってしまう可能性も低くはありません。みなさんも、まずは「人生会議」が社会的に求められるようになった意味から考えてみませんか。

リウマチ科部長 澤部 琢哉

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