日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2024.12.19

研修

令和6年度第2回難病医療従事者研修会を開催しました

令和6年12月11日(水)に『令和6年度 第2回難病医療従事者研修会』を開催しました。会場とWEBでのハイブリット方式で開催し院外35名、院内53名、計88名の参加がありました。

今回のテーマは『IgG4関連疾患』でした。IgG4関連疾患は日本から2011年に発信された新しい疾患概念で、難病指定されています。まず、リウマチ科 柏戸佑介医師より、『リウマチ科から見たIgG4関連疾患』、続いて第一消化器内科 南智之副部長より『自己免疫性膵炎とIgG4関連硬化性胆管炎』の講演がありました。

講演後は院外・院内の先生方から活発な質疑応答がありました。参加者のアンケートからは、「わかりやすい講義だった」、「IgG4関連疾患の概念について知ることができた」、「難病診断と癌診断の鑑別について印象に残った」、「病理診断のウエイトが大きいところが印象に残った」、「ステロイドは一生の付き合いになることが印象に残った」等の感想がありました。

難病とは、国が治療や研究を進めている希少な難治性の疾患です。広島赤十字・原爆病院は、広島県の難病診療の分野別拠点病院として免疫系分野(全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群など)、血液系分野(特発性血小板減少性紫斑病や再生不良性貧血など)、消化器系分野(潰瘍性大腸炎や自己免疫性肝炎など)の3分野が指定されています。また協力病院として、神経・筋分野(パーキンソン病や重症筋無力症など)、骨・関節系分野(骨形成不全症、特発性大腿骨頭壊死症など)の2分野においても指定されています。分野別拠点病院の役割として、診療の質を高めることはもちろん、難病医療に従事している医療関係者に対し、研修を実施することが求められています。

今後も難病に関する研修会を開催し、医療の向上と地域との連携を深めてまいります。

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