2024.07.29
研修
令和6年度 第1回難病医療従事者研修会を開催しました
令和6年7月4日に『令和6年度 第1回難病医療従事者研修会』を開催しました。会場とWEBでのハイブリット方式で開催し、院外44名、院内112名、計156名が参加しました。(集合31名、WEB125名)
最初に開会の挨拶として当院の古川善也院長より、広島県の難病医療体制と拠点病院等の役割について紹介がありました。
講演は小児科 西美和医師より、『繰り返す骨折、あちこちの痛み、骨粗鬆症などで見逃されている低リン血症性くる病/骨軟化症、腫瘍性骨軟症(TIO)血清リンの測定を!(指令難病238)』、血液内科 板垣充弘副部長より『30分でわかる再生不良性貧血のトリセツ 再生不良性貧血(指定難病60)』の講演がありました。
参加者のアンケートからは、「どちらの講演も興味深く聞くことができた」、「P、Caのチェックをしっかりとすることが必要」「再生不良性貧血の治療法が大きく変化していた。勉強になった」「難病はたくさんあるが、診断が難しいと思われるので、このような講演を定期的に行ってほしい」等の感想がありました。
難病とは、国が治療や研究を進めている希少な難治性の疾患です。広島赤十字・原爆病院は、広島県の難病診療の分野別拠点病院として免疫系分野(全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群など)、血液系分野(特発性血小板減少性紫斑病や再生不良性貧血など)、消化器系分野(潰瘍性大腸炎や自己免疫性肝炎など)の3分野が指定されています。また協力病院として、神経・筋分野(パーキンソン病や重症筋無力症など)、骨・関節系分野(骨形成不全症、特発性大腿骨頭壊死症など)の2分野においても指定されています。分野別拠点病院の役割として、診療の質を高めることはもちろん、難病医療に従事している医療関係者に対し、研修を実施することが求められています。
今年度は2回の研修会を開催し、医療の向上と地域との連携を深めてまいります。第2回は12月に予定しております。