日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2024.05.27

研修

がん診療(緩和ケア)に関わる地域医療連携研修会を開催しました

5月16日(木)、がん診療(緩和ケア)に関する地域医療連携研修会を開催しました。
今回は埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の大西秀樹先生をお招きして、「緩和ケアにおける心の問題への対処法」というテーマでご講演いただきました。
当院東棟9階講堂での聴講と、ZOOMによるオンライン聴講を組み合わせたハイブリッド形式での開催で、院外参加者158名、院内参加者83名の合計241名という大変多くの方々にご参加いただきました。

大西先生は、日本国内において数少ない遺族外来を実施されています。
様々な症例の説明を通して、遺族への接し方などを学ぶことができました。
日常生活において、人は様々なストレスを受けることがありますが、特に配偶者や子どもの死という出来事が最大のストレスとなるそうです。
そのため、心が崩れ、中にはうつ病を発症する方も少なくないとのことでした。
大切な人がいなくなった状況で、立ち直り、前を向くということは非常に困難であり、心の再構成をする作業を援助していくことが遺族外来で行われます。また、その対応にはとても時間がかかり、対応する側も耐える力が必要とのことでした。
誰しもが遺族となる可能性があり、また遺族と接する機会があることでしょう。
今回のお話を心に刻み、遺族の方々と接する際に少しでも役立てられればと願っております。

研修会の様子
このページのトップへ