日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

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2024.03.12

研修

栄養サポートチーム研修会(嚥下)を開催しました

令和6年3月6日、嚥下(食べものを飲み込むこと)に関する栄養サポートチーム研修会を下記のテーマで開催しました。当院および地域医療機関の医師・コメディカルの方、また今年はWEBにて全国の医療機関の方々、あわせて約150名にご参加いただき、充実した会になりました。
<講演内容>
演題①:嚥下評価の技術を高める基礎知識
演者:県立広島大学 栢下 淳先生
演題②:嚥下評価の技術を高める 実践編 ~チーム医療の一員として共通認識を持つ~
演者:広島修道大学 栢下 淳子先生
(※栢下 淳先生と栢下淳子先生は、ご夫婦です)
演題①では、栢下淳先生より「嚥下調整食学会分類2021」における各コードの特徴をはじめ、栄養状態の評価方法や、高齢者における筋肉維持の具体的な方法、嚥下障害のリハビリテーションなど多岐にわたる幅広い分野のお話をいただき、大変勉強になりました。
続いて、演題②は栢下淳子先生に実践編として、明日からでもすぐに使える実用的な知識を、分かりやすく動画を交えながらご講義いただきました。
栢下先生ご夫婦ならではの阿吽の呼吸で、2つのテーマをそれぞれの専門的な観点からお話いただき、研修会を通して、医師・看護師・言語聴覚士・管理栄養士など、さまざまな立場の方が、患者さんをどうサポートしていくか考えるよいきっかけになったのではないかと思います。
”口から食べる”ことには、栄養補給だけでなく、美味しさを味わう楽しみであること、そして、安全であることが大切だと思います。淳子先生が最後におっしゃった、「患者さんに提供するものは、必ず自分が食べたことがあるものでないといけない」という言葉がとても印象的でした。
今後も、栄養サポートチームとして多職種との連携をとりながら、患者さんに寄り添い、最期まで口から食べていただくことのお手伝いをしていきたいと思います。

栄養サポートチーム研修会の様子
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