日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2025.03.21

その他

~香港保良局の皆さんが見学に来られました~

令和7年3月18日(火)に香港保良局から20名の医療関係者が来院されました。職種はST(言語聴覚士)、PT(理学療法士)などリハビリテーション分野が中心でした。高齢者の医療において進んでいる日本の病院、特に嚥下食について知見を広めたいという目的で訪問されました。薬剤部・リハビリ室を見学された後、当院の外来に設置してあるとろみつき自販機の飲み物を実際に試飲されました。とろみの濃さが3段階に分かれていることに大変興味をもたれていました。その後、当院で提供している嚥下調整食(6段階)をみてもらい、粥ゼリー、お茶ゼリー、市販の訓練食ゼリーを試食しました。香港ではゼリーを提供する習慣がなく今回のゼリー食の試食に大変驚かれていました。
香港の嚥下訓練には食品を用いた訓練(直接訓練)がなく間接訓練のみとのことです。同じアジア圏でも食文化の違いが嚥下の訓練にも反映されています。
摂食・嚥下障害看護認定看護師による嚥下訓練のデモンストレーションに熱心に聞き入り、香港にも導入したい様子でした。嚥下食を通じて国際的な交流ができ、当院の嚥下食もより国際的な安全でおいしい食事を継続的に提供したいと考えております。

このページのトップへ