日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

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2025.01.29

その他

がんサロンを開催しました

令和7年1月15日(水)にがんサロンを開催し、「リラクセーション」というテーマで、当院の精神看護専門看護師からお話しました。
私たちの体の中にある自律神経は、日中活発に働く交感神経が脳を興奮させたり活動することで、心拍が速くなったり血圧を上げたりしています。夜に活発になる副交感神経は、脳をリラックスさせ、心拍はゆっくりと働き血圧を下げたりしています。自律神経が活発に働くと疲れてしまうため、生活のリズムを整えることは自分でできるセルフケアとして大切です。
セルフケアの例では、朝の光を浴びたり、朝食をとり体内時計をリセットすることや、夜は寝る3時間前までに夕食をとり、寝る1〜2時間前に入浴することなどがあります。また、五感を刺激することで、気分をリフレッシュすることもできます。参加者から、自然を見たり好きな音楽やラジオを聴いたり、ペットや動物に触れたりすることなどを挙げられていました。季節を感じることも五感で楽しむことができます。
そして、呼吸瞑想の方法を紹介しました。座った姿勢で軽く背筋を伸ばし、2〜3回深呼吸をします。その後いつも通り呼吸をしますが、この時に鼻の穴を出入りする空気の流れを感じたり、胸やお腹が膨らんだりしぼんだりするのを感じることができます。常に私たちの脳は考え事をしているため、自然な呼吸に意識を向けることでリラックスすることができます。
参加者からは「 病気の不安を持ちながら生活をしているので、気持ちの余裕を持つためにもリラクセーションは大切だと思った」「自分にはないリラックスの方法を学べた」などの感想が聞かれました。
次回は、1月29日に社会保険労務士から「仕事をあきらめない~治療と仕事の両立支援の仕組み~」というテーマでお話します。ぜひご参加ください。

がんサロンの様子
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