日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

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2024.09.06

その他

がんサロンを開催しました

令和6年8月21日がんサロンを開催し、当院の精神科医師から「心のケア サイコオンコロジー」というテーマでお話しました。
サイコオンコロジーとは精神腫瘍学のことを意味します。「がん」と「こころ」は影響しあうため、気持ちのつらさに対して支援していくことが必要になります。
治療によって体のつらい症状が起こる影響で、気持ちのつらさを生じることがあります。誰でも気持ちのつらさをかかえることがあり、自然に解消することもありますが、なかには解消しなかったり、病的なつらさもあります。気持ちがつらい状況が一日中続いたり、興味ややる気が出ないことが2週間以上続く、精神症状が生じる場合などは病的なつらさのサインともいわれています。
治療は、薬物療法だけではなく、不安に対しては身体的なトレーニングや芸術療養、認知行動療法などの非薬物療法を組み合わせて介入することもあります。
気がかりなことがあったり、長く気持ちの落ち込みなどを感じる時には総合相談支援センターでも相談を受けていますので、お声かけ下さい。

参加者からは「勉強になった」「なかなか精神科の先生とお話しする機会がないので良い会だった」などの感想をいただきました。
次回のがんサロンは、9月18日(水)「いのちをみつめる」というテーマで浄土真宗延命寺のご住職よりお話いただく予定です。ぜひご参加ください。

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