2024.03.04
その他
「がんサロン(がん治療中の口腔ケア)」を開催しました
令和6年2月21日に「がん治療中の口腔ケア」というテーマでがんサロンを開催し、歯科衛生士から起こりやすい口の中のトラブルや実際の歯磨きの方法についてお話をしました。
私たちの口の中にはたくさんの細菌がいます。歯垢は細菌の塊で、細菌には虫歯菌や歯周病菌なども含まれます。虫歯菌の影響は目に見えてわかりますが、歯周病菌は歯茎に入り込み、全身に影響を与えることもあります。そこで、手術や化学療法、放射線治療など、がんの治療を始めるときには専門的な口腔ケアを受けて口腔内のクリーニングや処置をしておくことが大切です。
がん治療中のセルフケアのポイントは、口の中の潤いを保ち、粘膜を傷つけないようやさしく丁寧に歯磨きやうがいなどで口腔内を清潔にすることです。私たちの唾液にも口の中の働きを助けたり、抗菌、自浄作用があるので、口の中の衛生を保つのに大切な働きをしています。
歯ブラシを選ぶ時のポイントは、刷毛部がフラットでヘッドが小さめのもの、硬さは「ふつう」から「やわらかめ」がよいです。そして、磨くときのポイントは、ブラシを歯に垂直か斜め45度に当て、力を入れて歯茎を傷めないように鉛筆持ちで磨くとよいです。口内炎など口腔内の状況によっては、うがいや保湿剤の使用、舌の洗浄など歯磨き以外の方法でも口腔内を清潔に保つことができます。
参加者の方からは、「具体的な歯磨きの方法について知ることができてよかった」などの声が聞かれました。
次回のがんサロンは、3月13日に「がん治療中の食事について」をテーマに開催する予定です。管理栄養士と一緒にお話しましょう。ぜひ、ご参加ください。