日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

病院公式ブログ

2024.02.08

その他

「がんの痛みの治療方法~医療用麻薬ってどんな薬?~」をテーマにがんサロンを開催しました

令和6年1月17日、「がんの痛みの治療方法~医療用麻薬ってどんな薬?~」というテーマでがんサロンを開催し、当院薬剤師がお話ししました。
痛みは、痛みの刺激が脳に伝わり、その刺激によって「痛い」と感じます。ひと言で痛みといっても、切る・刺す・叩くなどの機械的な刺激や腹部などの内臓の痛み、しびれ感やビリビリジンジンとした神経痛など様々な種類があります。がんの患者さんは痛みが他の症状より早期に出ることもありますので、「痛みが出たら末期・・・」ということではありません。
がんによる痛みは、我慢するのではなく薬物治療で痛みをとることができます。その一つに医療用麻薬があります。参加者の方からも依存するのでは?などの質問がありましたが、厚生労働省が医療用に使用を許可しているモルヒネなどの医療用麻薬(オピオイド鎮痛薬)は診察を受けて適切に用いるので、非合法麻薬とは異なり依存や死期を早めることはありません。また、がんの治療を行うためにも痛みの治療は積極的に行うことが推奨されています。
参加者の方からは「話しを聞いて気持ちが落ち着いた」「初めて聞いてとても参考になった」などの言葉が聞かれました。
当院には緩和ケアチーム(お助けチーム)という心身の苦痛な症状を和らげることをお手伝いするチームがあります。相談を希望される方は、各診療科の医師にお声掛けください。
2月21日は歯科衛生士から「がん治療中の口腔ケア」をテーマに開催する予定です。一緒に勉強しませんか。ぜひ、ご参加ください。

がんサロンの様子
このページのトップへ