2022.04.27
職員コラム
~職員コラム~誤嚥性肺炎の予防とトロミ剤
南棟6階病棟は、肺炎の患者さんが多く入院しています。
肺炎のひとつに、食べ物を摂取する又は飲水の際に口腔内の細菌が誤って一緒に気管に入り、炎症が起きてしまう誤嚥性肺炎があります。
誤嚥を起こす代表的な病気は脳梗塞の後遺症、パーキンソン病などの神経筋疾患であり、加齢によって飲み込む機能が低下していると起こりやすいため、食事や飲水する際は注意が必要です。とくに水分は食べ物と比べてノドを流れていくスピードが早いため、飲み込む機能が低下しているとタイミングが合わずにそのまま気管へ入りやすくなっています。水分の誤嚥を防ぐ方法の一つに【トロミ剤】があります。水分にトロミをつけることで水分の流れを遅くし、気管へ入り込むのを防ぐことができます。
南棟6階病棟では誤嚥性肺炎を予防し、患者さんに安全に、楽しく食事や飲水をしてもらえるような取り組みを目指しています。また摂食嚥下障害看護認定看護師が在籍しており、誤嚥性肺炎で入院してきた患者さんがどの程度のトロミがあれば誤嚥することなく飲むことができるのかを評価して、トロミ剤の濃度を提案しています。
※写真の掲載にあたっては、患者さんのご家族の同意をいただいています