2019.03.20
職員コラム
「理学療法」と「作業療法」はどう違うの?
今回の職員コラムは、リハビリテーション課です。
リハビリをしている中で、患者さんから「理学療法と作業療法はどう違うの?」という質問をよくいただきます。どちらも医師の処方に基づいてリハビリを実施する点では同じです。
理学療法士は主に、基本動作の獲得を担当します。基本動作とは、起き上がりや起立動作、座位、歩行といった生活の中で基本となる動作のことです。
作業療法士は主に、応用動作の獲得を担当します。応用動作とは、手を使って字を書く、箸を使って食事をする、着替えをするといった、ある目的を実行する為の動作のことです。つまり、より生活に近い動作の訓練を行います。
例えば、脳梗塞で半身麻痺になって、着替えの動作が今までどおりできなくなった患者さんがいるとします。着替えの動作を座って行う場合には、起き上がりと座位のバランスをとることが必要です。この基本動作の訓練を理学療法士が担当します。
作業療法士は、そこから患者さんに合った着替えの方法や補助具を提案し、上手く動作が行えるよう、実際の着替え動作の訓練をしていきます。時にはご家族を交えて、実生活の中でスムーズに動作が行えるように指導を行います。
当院には理学療法士と作業療法士だけでなく、言語聴覚士もおり、それぞれの専門性を活かして、連携したリハビリを行っています。
私たちリハビリテーションのスタッフは、患者さんの未来の役に立てるよう、日々頑張っています!