2019.06.12
職員コラム
検査機器フローサイトメーターの紹介
今回の職員コラムは、輸血部・検査部です。
今回は、昨年度、新しく入りました検査機器フローサイトメーター(以下、FCMと略します)についてご紹介します。
FCMは細胞性免疫という検査に使用されます。細胞性免疫の検査とは、主に血液疾患(白血病や悪性リンパ腫など)の診断をする際に必要な検査になります。
最近ニュースでもよく耳にする白血病を例にあげて見てみたいと思います。白血病には大きく分けて「急性骨髄性白血病(AML)」と「急性リンパ性白血病(ALL)」があります。
下の写真を見てみてください。一方が「AML」で、もう一方が「ALL」の白血病細胞の写真になります。
見た目だけで判断するのは難しいですよね。
そんな時にFCMの出番になります。
ちなみに、写真の細胞はFCMで検査した結果、①が「AML」、②が「ALL」であることが分かりました。院内で検査を行うことで、その日のうちに検査結果を出すことができます。
このことは、ひいては少しでも早く診断することにつながっていきます。
微力ながら迅速な診断につなぐ検査ができることが私たちの原動力になっています。