日本赤十字社 広島赤十字・原爆病院

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2024.07.10

職員コラム

蜜芋の作り方

私は焼き芋が大好きな用度課事務員です。「ほくほく」ではなく「ねっとり」派です。
蜜があふれて食後は手がべたべたになるくらいの焼き芋じゃないと気が済みません。最初は継続して食べたいのでコストを抑えるために自分で作っていましたが、今ではお店の売り物に劣らない仕上がりで作れるようになりました。(私には甘すぎるのでお芋と一緒に塩昆布やクリームチーズ、ギリシャヨーグルト等の塩味や酸味を加えながらいただいています。)

色んな作り方を調べて試した結果、手をかけずに完成する「ほったらかしレシピ」にたどり着きましたのでご紹介します。
まず肝心の芋選びから。私は家庭菜園に詳しい方にお芋の選び方を伺いました。
「採ってすぐの芋は駄目。端や皮に蜜が出て垂れた跡がある芋を選ぶの。」だそうです。確かによく見ると筋状に黒やカラメル色のものが付いたものや、端にカラメル色の点が付いたお芋があります。品種は「安納芋」「紅はるか」がおすすめです。
次に焼き方。
薩摩芋が何故甘くなるのか、これは酵素がデンプンを分解し麦芽糖になるためだそうです。詳細は省きますが(気になる方はネットでお調べください。)酵素により長い時間、快適な温度の下(約70度)で働いてもらう事が重要です。なので
① オーブンにクッキングシートを敷いて
② よく洗った薩摩芋を等間隔にならべ
③ 余熱無しの170度で一時間加熱
④ 加熱終了後常温になるまでそのまま放置
⑤ ひっくり返して破裂防止にフォークで穴を開け③と同様に加熱。ただし加熱時間は、蜜が出て芋が「ぐにゃ」となるくらい柔らかくなるまで。加熱し過ぎると干し芋に近くなります。
⑥ ④同様放置。冷えた方が味は締まるので、私は冷蔵庫に一旦入れて食前に常温に戻します。
以上です。
時間はかかりますが、手は殆どかかりません。芋の繊維はほぼ残っておらず、お店に並んでも負けないくらいの甘さです。仕上がりはかなりねっとりしているので、冷凍してもパサパサになりません。焼き芋に適した薩摩芋は冬~春にかけて店頭に並びます。その時期に大量に作って、冷凍保存。そんな生活が約3年続いています。
皆様も自然の甘味の底力をご賞味ください。

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