2024.02.22
災害・救護
被災医療機関支援の看護師派遣について
令和6年1月17日~1月23日(実稼働日:1月18日~1月21日)の日程で、当院より石川県の「公立穴水総合病院」へ看護師1名を派遣しました。
主な業務は、入院病棟の業務で具体的には点滴やおむつ交換、配膳、保清(患者さんの体を清潔に保つこと)などです。
派遣当時、現地の穴水町は上下水道とも使用できませんでした。患者さんの保清は看護の中でも大切なポイントですが、水道が使用できないとなかなか平常通りにはいきません。このような状況の中、各赤十字病院から派遣された看護師でアイディアを出し合い、これまで実施できていなかった洗髪など保清をすることができるようになりました。
患者さんの多くは石川県内の金沢市など、被害の少なかった地域の病院などへ移られており、当院の看護師が派遣された時点では、入院患者さんは通常より少なくなっていました。
また、患者さんをケアする現地の看護師さん自身も被災者で、避難生活を送られている苦しい状況の中で日々業務を行っておられました。
派遣された看護師が現地で業務を行うことで、入院患者さんだけでなく、現地の看護師さんや多くの職員の皆さんの助けになっていれば幸いです。
日本赤十字社全体ではこれまでに、被災医療機関へ看護師を84人派遣し、3月も派遣を継続します。避難所へ伺う救護班だけでなく、被災医療機関への看護師派遣でも被災地支援を続けていきます。